Wednesday, November 27, 2013

御題・干支羊羹

今年も残すところ、あと一ヶ月ほどとなりました。
すでに年末のご予定をお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

とらやでは毎年、宮中歌会始のお題と干支にちなんだ商品を期間限定で販売いたします。
今回は御題・干支の羊羹をご紹介いたします。


■御題羊羹『希望の光』

「御題」とは宮中で行われる「歌会始」の歌のテーマのことです。

人々が共通の題で歌を詠み、その歌を披講する「歌会」。その中でも天皇によって開催されるものを「歌御会」といい、年の始めに開かれるものは「歌御会始」と呼ばれていました。

そして、1926年以降は「歌会始」と改められ、今に至ります。



平成26年(2014)の歌会始のお題は「静」です。

御題羊羹『希望の光』は、このお題にちなみ、太陽が静かに昇っていく様子を、紅煉羊羹と白道明寺羹で表わしています。
太陽は古代より世界各地で崇められ、神聖視されてきました。
そのあたたかい光は万物を照らし、人々に希望や夢を与えてくれます。
新年にふさわしい、おめでたい意匠の羊羹です。


■干支羊羹『馬駆ける』

平成26年(2014)の干支は「午」です。
馬は『日本書紀』にも登場し、古くから親しまれている動物です。

こちらは馬が草原を駆け抜ける様子を緑と黒の煉羊羹で表わした羊羹です。
緑の煉羊羹で草原を、黒の煉羊羹で馬の背中を表現しています。
大地をわたる爽やかな風をも感じさせる意匠です。




どちらも今回限りの限定羊羹です。
こちらの羊羹は、とらや全店でご購入いただけます。
※限定生産につき、販売終了が前後する場合がございます。

暮れから新年にかけて、一年の節目のご挨拶にふさわしい和菓子です。
その年ならではの図柄の羊羹をお楽しみください。

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御題羊羹『希望の光』
価格:3,623円(税込)
販売期間:2013年11月下旬~2014年1月中旬
販売店:全店

干支羊羹『馬駆ける』
価格:3,623円(税込)
販売期間:2013年11月下旬~2014年1月下旬
販売店:全店

※販売期間が多少前後する場合もございます。
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E-MAIL:blog@toraya-group.co.jp|http://www.toraya-group.co.jp/















Wednesday, November 13, 2013

第81回 洛趣会展

さる113日(日)・4日(月)、京都渉成園で
81回「洛趣会(らくしゅかいてん)」が開催されました。









当日の会場の様子をレポートいたします。

洛趣会展は、京都の老舗30店がそれぞれのお得意様をご招待し、
商品をご覧いただく展示会です。
昭和3年(1928)に開始され、毎年、文化の日とその翌日に行なわれます。





「売り申さず、お賞(ほ)め下され」とあるとおり、
商品の販売はせずに、お店それぞれの歴史や
技を感じる展示を楽しんでいただきます。

会場は毎年異なります。
京都に数ある寺社の中でも、仁和寺や知恩院など、
有名なお寺で行なわれることが多く、
展示のみならず、お庭の紅葉など
秋の京都の風情もあわせて味わうことができます。









今年の会場は渉成園。

東本願寺の飛地境内地で、東本願寺から烏丸通りを挟んだ東に位置します。
京都駅にほど近い場所にありながら、
園内はほとんど喧騒を感じさせず、ゆったりとした時間が流れています。













残念ながら、今年は紅葉にはまだ少し早かったようです。













渉成園のお庭の中心となる池は、
東山から昇る月を映した美しさから
「印月池(いんげつち)」と名づけられています。

その印月地にちなんで、今回のとらやの展示テーマは「月」でした。












展示台は水面に映る月をイメージしています。
秋らしい色合いが目を引く背景の布は、
薄手のものを幾層にも重ねてグラデーションを作り出しました。

菓子は四季それぞれの月をモチーフとしたものを12種展示しました。















こちらは『月に兎』という菓銘の押物です。
煌々と輝く月を背景に、
瑞雲(ずいうん・めでたいしるしを表す雲)を
駆ける兎を配しています。
月見の頃にふさわしい意匠です。

会場では、入場の際に手渡される食事券と茶席券で、
尾張屋様の蕎麦をお召しあがりいただいたり、
表千家様と裏千家様が日替りで点てられる一保堂様の抹茶と、
とらやの菓子をお楽しみいただけます。







温かいお蕎麦に身も心もほっこりします。







初日にお茶席でお召しあがりいただいた菓子は、
菊をかたどった薯蕷饅頭でした。


また来年、各店からの招待状が届きましたら、
ぜひ洛趣会展へお越しください。

Friday, November 01, 2013

第76回虎屋文庫資料展 歴史秘話20「和菓子の贈りもの」展

2013年11月1日(金)より、第76回 虎屋文庫資料展〝歴史秘話20「和菓子の贈りもの」展〟が始まりました。11月30日(土)まで開催する本展では、和菓子の贈答にまつわる再現菓子、錦絵・版本・写本などを展示しております。

当ブログでは、歴史の教科書にも登場するような人物の贈答にまつわる物語を一部ご紹介します。

●清少納言へのプレゼント


餅餤(へいだん)

左図の「餅餤(へいだん)」は、奈良から平安時代に中国からもたらされた唐菓子のひとつで、主に宮中の饗宴などで用意されました。「餅餤」は、鵝(がちょう)や鴨の子と野菜を煮たものを、餅(もち)で包み、四角に切ったものです。

さて、この「餅餤」ですが、清少納言へのプレゼントとして藤原行成が梅の花の枝を添えて贈りました。この贈り物に対し、清少納言は紅梅を添えて「自分自身で持ってこないのはひどく冷淡に思いますが?」と、「餅餤」に「冷淡」をかけて返事を送りました。


その後すぐに行成自身が清少納言のところに来て、機知ある返事をほめたといいます。



●巨大な鏡餅


鏡餅模型(展示場より)
こちらは、江戸時代後期、毎年元日の未明に江戸城に届けられた(組み上げると)台を含めて約1.5mにもなる鏡餅を高さ3分の1サイズで再現した模型です。この巨大な鏡餅の贈り手は、尾張徳川家の当主夫人で、正月の祝儀として将軍とその夫人へ、一組ずつ贈られたものです。大奥は男子禁制のため、途中で鏡餅を組み上げて奥女中に引き渡しました。
正月に鏡餅を親族や家族間で贈る風習は他にもみられますが、こんな巨大な餅がやってくるのは天下を治める将軍家くらいではないでしょうか。


●対外交渉と菓子

幕末の対外交渉では、異国人の接待の贈り物として菓子が重視されていたようです。

初代米国総領事ハリスは、日米修好通商条約の交渉にあたり、十三代将軍家定に謁見を許されました。領事館のあった下田から江戸に入った翌日将軍から宿所に菓子が詰められた4段重が届けられました。幕府側の記録などによると、箱はひのきの四段重で、大きさは縦1尺5寸(約45cm)、横1尺3寸(約39cm)、中身には有平糖、落雁、羊羹、饅頭などが数多くつめられていたといいます。

ハリスは、菓子の美しさに感激し、「私は、それらを合衆国に送ることができないことを残念に思う」と日記に記しています。

ハリスへの接待菓子再現
写真提供:たばこと塩の博物館
模型作成:福留千夏 協力:虎屋文庫

なお、製造したのは幕府御用菓子屋の宇津宮内匠(うつのみやたくみ)で、代金は高額で65両であったといわれます。嘉永6年(1853)にロシアから来航したプチャーチン一行にも、長崎の奉行所が凝った細工の菓子を贈っていました。


●馬琴と長寿祝いの饅頭



『南総里美八犬伝』ほか多くの小説を著した滝沢馬琴は、年中行事や儀礼の際に たくさんのお菓子を用意し、親族ほかへ配っていました。馬琴は、文政7年(1824)妻お百の還暦祝いに「寿字の饅頭」を数百個用意し、親族に届けた記録があります。『馬琴日記』によりますと、お百の古稀祝いでも親族などに配られ、祝膳に添えられたことがうかがえます。


薯蕷饅頭 白(寿焼印付)


赤坂本店および赤坂菓寮におきましては、滝沢馬琴の「和菓子の贈りもの」に因み、上記の商品を限定販売致します。

資料展の詳細は、とらやホームページ をご覧ください。
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薯蕷饅頭 白(寿焼印付)
※「山芋」を含む
価格:473円

販売期間:11月1日(金)~30日(土)
販売店:赤坂本店・赤坂菓寮

※数に限りがございます。売切れの際はご容赦ください。
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このほかに、会場となる虎屋ギャラリーには、甘い贈りものにまつわるさまざまなエピソードをご紹介します。皆さま、是非、この機会にぜひ虎屋ギャラリーにお運びください。

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第76回虎屋文庫資料展  歴史秘話20「和菓子の贈りもの」展
   会期:2013年11月1日(金)~11月30日(土)
   時間:10:00~17:30
   場所:東京都港区赤坂4-9-22 虎屋ギャラリー(虎屋ビル2階)
   入場無料・会期中無休
   ギャラリートーク:毎週月曜10:30~(無料)
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虎屋文庫
電話:03-3408-2402
E-MAIL:bunko@toraya-group.co.jp


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